9月場所は背水の陣 稀勢の里“現役続行”のボーダーラインは
■復活は無理と決めつけるのは早計
もっとも、稀勢の里が勝ち越せば、すべて杞憂に終わる。問題は歴代最長の8場所連続休場記録を作った横綱が復活できるかどうか、だが……。
「今から無理だと決めつけるのは早計」とは、さるベテラン親方。
「今回の稽古総見は、休場中のそれとは雲泥の差。しかも、連合稽古で玉鷲をものともしなかった、というのがいい。力士には稽古で弱く本場所で強い、あるいはその逆とさまざまなタイプがいる。玉鷲は稽古では一切手を抜かず、本場所でも強い。つまり、今の稀勢の里の状態を測る格好のバロメーターということ。もちろん、緊張やプレッシャーに負けず、本場所でも実力を発揮できなければ意味はない」
秋の両国で土俵人生を終えるのか、それとも再び九州の地を踏めるか。