“緩衝材”新井貴浩の引退で…V3広島の来季に早くも懸念材料

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「2次会は黒田さんの家でやります! 300人いけるみたいなので」

 ビールかけの中締めでこう言って笑わせたのは、今季限りで現役を引退する広島新井貴浩(41)。26日にリーグ3連覇を果たし、緒方監督の胴上げが終わると、スタンドからの「新井コール」に後押しされ、5度宙を舞った。

 新井はチームの“緩衝材”だった。強力打線で圧倒的な強さを見せたが、「逆転のカープ」という言葉が流行した裏には投手陣の不安定さも潜む。ある野手は「打っても打っても投手がこれだけ打たれたら……」とポツリ。投手陣への不満を聞いた新井は、投手陣と野手陣の間に入って、関係悪化にストップをかけたこともあったという。

 2016年オフにチームの大黒柱である黒田博樹がチームを去り、球団最年長に。血気盛んな若手主体のチームをまとめようと、昨季からは10歳以上年の離れた後輩を積極的に食事へ誘う機会も増やした。野間峻祥(25)や西川龍馬(23)らの“準レギュラー”が腐らないよう「イジリ」を使ったフォローを欠かさない。野間は「いつもイジられています。最初は話すのも緊張したけど、徐々に相談しやすい先輩になった」と慕っていた。

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