吉田輝星は日ハムが単独指名 “ドラフト目玉”不人気の理由
根尾の外れ1位で吉田を指名した栗山監督はこう言った。
「根尾と吉田の評価は一緒だった。どっちでいくか、4時間以上の会議で最後までつめた。力でねじ伏せる投手がいないと、優勝できないとオレは思っている。この世界で必ず、大エースになると思う」
高校生ながら、ニュアンスは「即戦力」。実際、日本ハムは吉田を「大学生や社会人を含めても今年のナンバーワンピッチャー」と評価していたという。地元マスコミ関係者がこう言った。
「日本ハムは高校生投手の場合、即戦力に近い評価をしていてもあえて開幕に照準を合わせることはしない。負担が大きいし、大きな故障につながる可能性もあると考えているからです。ダルビッシュは6月に一軍デビューして5勝、大谷は投手として5月にデビューして3勝しましたが、吉田も順調にいけば6月か7月には一軍で投げさせる青写真のようです。ノビシロはともかく、現時点での完成度でいえばダルや大谷より上でしょうから、1年目からローテに入って7、8勝はするかもしれません。育成には定評ある球団ですから」
1年目から先発で2ケタ近く勝つようなら、高校生ルーキーとしてはケタ外れ。根尾や小園らをクジで外してなおかつ吉田を回避した球団は、結果としてほぞを噛むことになるかもしれない。