ソト天井打に実況絶叫も…東京ドームの限界を評論家が指摘
「衝撃のシーン、凄まじい打球でした!」
日米野球で来日中の外野手、J・ソト(20=ナショナルズ)が、11日の試合で東京ドームの天井に打球(記録は右飛)をぶち当てると、中継アナウンサーは絶叫した。8日の巨人とのエキシビションに続く2度目の“天井打”。「これぞ、メジャー!!」と、ことさらMLB代表のパワーを強調していたが、野球評論家の山崎裕之氏は別の感想を持った。
「メジャーの打者が日本人に比べてパワーで勝るのは事実です。それとは別に、ここ数年で東京ドームの天井に打球が当たる例が増えているのも確かです。助っ人外国人だけでなく、日本人だって大谷や松井秀、村田修一に江藤と何人も記録している。日本でもウエートトレーニングを取り入れるのが当たり前となり、動作解析などの研究も進んで技術も上がった。軽いバットを使ってスイングスピードが増し、昔に比べたらボールそのものの質も向上しました。良くも悪くも打球が飛びすぎる。それに加えて、フライボール革命が起きたメジャーに右へ倣えで、アッパースイングでとにかく打球を上げるという打ち方をする日本の打者が増えた。これからはますます、“天井打”が増える。東京ドームという球場の器が技術の進歩、道具の進化にそぐわなくなり始めているという印象を持ったのです」