田口光久サッカー解説者
１９５５年２月１４日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱（現浦和）入り。７６年に日本代表入りを果たし、日本代表Ａマッチ５９試合に出場。Ｂ、Ｃマッチを含めると１６１試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する８４年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。
鹿島ACL優勝で思い出す アジアユース決勝の仰天スタジアム
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しかし、秋田の高校を卒業し、１カ月も経っていないのに予備知識ゼロの中東の地テヘランに飛び、機関銃や１０万超のサポーターなど想像もつかなかった環境でボールを追い掛けた経験が、その後のサッカー人生に大きなプラスとなった。どんな状況でもメンタル的にブレることなく、持てる力を１００％出すことの大切さが身に染みた。
最後に――。
ＡＣＬ決勝２試合で鹿島の韓国人ＧＫクォン・スンテが、何度も好セーブを見せた。得難い経験を積んだ鹿島の守護神が「日本人ＧＫではなかった」ことに一抹の寂しさを覚えたことを付け加えておきたい。
