山川年俸3倍超! 西武“大盤振る舞い”でイメージ刷新なるか
「うれしいです!」
紺のスーツに身を包んだ108キロの巨体から喜びがあふれだした。
5日、西武の山川穂高(27)が契約更改交渉に臨み、実に7760万円増となる年俸1億1000万円でサイン。4番として打率.281、47本塁打、124打点と覚醒した今季は、チームの10年ぶりリーグVの原動力となり、本塁打王のタイトルに加え、初のMVPにも輝いた。
球団から「文句のない成績。優勝に大きく貢献してくれた」と評価されたと言い、「ボクも大満足。(来季は)重圧を背負って、なおかつ、50本打つつもりでやります」と意気込んだ。
西武はこのオフ、3番の浅村栄斗と捕手の炭谷銀仁朗がFAで、エースの菊池雄星がメジャー移籍を目指して退団した。これまでFAによる人材流出は12球団最多の18人。日米他球団の草刈り場として、改めて待遇面や環境面の問題がクローズアップされている。今季はリーグ優勝を果たしたものの、14日に出発するハワイへのV旅行に参加する選手が、一軍登録メンバー28人にも満たない17人にとどまったことも判明。チーム内の温度差という寂しい現実が露呈したばかりだ。