元ボクシング王者・山口圭司は映画に憧れバーのマスターに
「僕にとっては精いっぱい頑張った思い出の日。忘れられないから、それもありかな、と」
16坪ほどの店内は、カウンターが12席、テーブル席が3卓10席。6年前に結婚した奥さんと2人で切り盛りしている。
「店名は、僕の出身地・函館に、フェザー級で世界4団体の統一王者になったナジーム・ハメドからいただきました。ハメドとは誕生日が5日違いの同じ年なんです」
カウンター右横の壁のアクリルケースに展示されているのは、WBA世界ライトフライ級チャンピオンベルトだ。
しかし、なぜバーを?
「10代のころに、トム・クルーズ主演の映画『カクテル』(88年)を見まして、ずっと憧れていたんです。もちろん、お酒が大好きだってことも理由ですけどね」
名物はオリジナルカクテル(700円~)の数々。芋焼酎ベースの「プリンス圭司16スペシャル」、日本酒ベースの「炎の男(輪島功一)」、泡盛ベースの「カンムリワシ(具志堅用高)」など、ボクシングファンなら思わずニヤリとさせられるネーミングが並ぶ。