栗山監督が上機嫌で 日ハム輝星「開幕3戦目先発」に現実味
とはいえ、吉田が一軍でやるためには「まだまだ課題がある。先輩は高め(のボール球)を全然振らない。低めにいつでも投げられるようにしないと」と本人も認めているように制球を磨くのもそのひとつだろう。
「鶴岡を空振り三振に仕留めたストレートは外角低めのいいコースに決まったが、指がかかった球を狙ったところに投げられる確率は低い。変化球やクイックを磨くのは次の段階でしょう」とはライバル球団のスコアラーだ。
そもそも日本ハムには高卒ルーキーをいきなり開幕から起用しない方針がある。特に投手に関しては慎重で、あの大谷(現エンゼルス)も開幕一軍は野手として。投手デビューは5月下旬だった。ダルビッシュ(現カブス)にしても一軍登板は6月に入ってからだ。
まずはアマチュア時代のベストな状態に戻す作業を重視しているし、投手が環境や生活リズムの異なるプロでいきなりエンジンを吹かせば、取り返しのつかない故障につながりかねないと考えている。
まして吉田は多くの課題を抱えている。まずは二軍で経験を積みながら、ひとつずつ課題を潰していくのが先決だ。デビューを焦って肩肘を痛めたりしたら、それこそ目も当てられない。
吉田は今後、22日に二軍のシート打撃に登板予定だが、「仮に栗山監督が開幕一軍に抜擢しようとしても、フロントが間違いなくブレーキを踏む」とは前出のOBだ。