西が移籍後初勝利 阪神“オリFA選手失敗続き”を打破するか
今回は成功するんじゃないか、と阪神フロントがひとまず胸をなで下ろしたそうである。
7日、広島戦に先発した西勇輝(28)が6安打9奪三振で完封し、移籍後初勝利を挙げた。
昨オフ、オリックスから国内FA権を行使し、阪神入団。移籍後初登板となった3月31日のヤクルト戦は負け投手になったものの、7回2失点に抑えており、2試合ともに結果を残している。
そんな西を巡って、阪神ならではの負のジンクスがある。1993年にFA制度が導入されて以降、オリックスからFAで獲得した選手は失敗例がほとんどなのだ。
最たる例は95年入団の山沖之彦。通算112勝の実績をひっさげ、ヤクルトとの争奪戦の末に阪神入りするも、一軍登板ゼロに終わり、わずか1年で自由契約。2000年の星野伸之も、オリックス時代に168勝をマークしながら、阪神3年間で8勝止まりだった。
野手も94年の石嶺和彦は3年間で28本塁打、13年の日高剛も活躍できずに2年で引退。17年の糸井嘉男は一定の成績を残しているものの、ケガもあって出場試合数はオリックス時代より減っている。阪神OBが言う。