さらなる高み目指す川島永嗣「プレー先は欧州こだわらず」
「以前は欧州へのこだわりが非常に強かった。それで、2015年には、半年間の浪人生活も送りましたしね(苦笑い)。でも今は、すべてオープンに考えているし、ロシアの後も日本復帰を含めてさまざまな選択肢を考えました。自分には『思い描く高みにたどり着きたい』という信念がありますから。それが果たせるのなら、今後のプレー先は欧州じゃなくてもいい」
■日本代表復帰の可能性
MF本田圭佑(メルボルン)が豪州、MF中島翔哉(アルドゥハイル)が中東へ赴いたが、日本人選手の移籍先は確かに多様化している。36歳の守護神も新しい大陸に赴く可能性は少なからずありそうだ。そこで再びコンスタントにプレーするようになれば、日本代表復帰も見えてくる。
彼はロシアW杯の後も「代表に対する情熱は変わっていない」と何度も語っている。しかも、今は絶対的GKが不在なだけに、森保一監督も、実績ナンバーワン守護神を呼び戻す可能性もある。実際に準優勝に終わったアジア杯の時も「やはり川島永嗣が必要」という声がサッカー関係者の間でも上がった。彼の存在価値は十二分に高いのである。
「自分の経験を日本に還元したい」と意気込む男の今後の動向が、気になってしょうがない――。
(おわり)