川島永嗣は36歳の今も「うまくなりたい」と思い続けている
2018年限りで川口能活(現U―17日本代表GKコーチ)、楢崎正剛(現名古屋CSF)の偉大なGKがそろって現役を退いた。彼らとともに日の丸を背負った川島永嗣は「あれだけ人を感動させ続けられた選手のプレーが見られなくなる悲しみは大きい」と寂寥感を覚えつつ、彼らの残したものを引き継いでいく覚悟だ。
◇ ◇ ◇
■川口、楢崎の引退に「泣きました」
98年フランスから4大会連続でW杯に出場した川口と楢崎。日本サッカー界に君臨した2大守護神に真っ向から挑んでいったのが川島である。
「永嗣は野心があふれまくっていた。名古屋での20年間で、激しくポジション争いをしたという感覚を唯一、抱いたのが永嗣」と楢崎も述懐したが、闘争心を先輩2人にぶつけたからこそ、10年南アフリカW杯から3度の世界舞台に立つことができたのだろう。
「能活さんの引退をニュースで知った時は、すごいショックでした。ナラさんからは年明け早々にメールで連絡をもらいましたけど、正直、泣きました(苦笑い)。僕はずっと2人の背中を追いかけてきたから」と川島は神妙な面持ちで言った。