「W杯をラグビー人気回復の起爆剤にしなければいけない」

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 僕は4人きょうだいの長男で両親に経済的負担をかけたくないと思っていたので、本当にありがたい話でした。ところが急転直下、その話は破談となりました。明治大学の北島忠治監督が中学時代から僕のことを注目してくださり、どうしても自分が預かりたいということで、日体大側は、諦めざるを得なかったのです。僕にとってはかなりショックな出来事でもあり、これから自分自身のことは絶対に自分で決めると決意した日でした。

 初めて監督に挨拶にうかがった時、ブレザーを頂きました。全員にプレゼントしていると思いきや、なんと北島というネーム入りのブレザーだったのです。監督の期待をひしひしと感じました。

 当時はラグビー人気が絶頂の時代でした。大学ラグビーの入場券を買うためにプレイガイドの前に長蛇の列ができ、往復ハガキによる抽選販売に変わったと聞いています。

横浜市にわずか4チーム

 特にわれわれ明治と早稲田の対戦はチケットが入手困難なほどの人気カードでした。1年生の時から超満員の国立競技場で彼らと数々の死闘を繰り広げたことは、素晴らしい経験であり、良い思い出です。振り返ると、ラグビー人気が凋落するきっかけは93年にサッカーがプロ化に踏み切り、Jリーグが開幕したことが大きかったと思います。

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