欧州相手に連敗で浮き彫り “八村ジャパン”に足りないもの
男子バスケットボール日本代表が世界の壁に阻まれた。
3日のW杯(中国・上海)。世界ランキング48位の日本は、同24位のチェコ相手に76―89で敗れ、1次ラウンド2戦2敗。5日の米国戦(世界1位)を残し、敗退が決定した。
日本は前半の第2クオーター(Q)を5点ビハインドで折り返し。第3Q以降は外角シュートなどで差を広げられ、チームトップの21得点をマークした八村塁(21=ウィザーズ)の孤軍奮闘も実らず、最後は力負け。大会前に目標としていた欧州からの初白星を挙げられず、初戦のトルコ戦に続いて欧州勢相手に2連敗である。
試合後の八村が「3Q目でズルズルといったのが痛かった」と振り返った通り、13年ぶりに出場した世界の大舞台で海外勢との差があらためて浮き彫りになった。
「ディフェンス面ではアグレッシブさが足りず、コンタクトやリバウンドで競り負けていました。ファウルを恐れず、エースのサトランスキー(ブルズ)を軸にした相手の攻撃リズムを崩し切れなかったことが失点につながりました。チェコは時間を巧みに使うなど、試合をコントロールするのに長けていましたが、それを打開するためにも、試合終盤に見せた積極的なディフェンスを序盤から継続することが必要でした」(前日本代表監督の長谷川健志氏)