ヤクルト奥川が“慎重発言”徹底 未完成の自覚と伸びしろ

公開日: 更新日:

 プロテインやサプリメントの類いもほとんど摂取したことがない。体重に関しても、栄養バランスには気遣いながらも、無理やり増やそうとしたわけでもない。つまり、純粋培養されてきたといっていい。今はまだ線が細いが、寮生活をしながらプロのトレーニングを積んでいけば、1~2年後には10キロ近く体が大きくなり、投手としてさらにスケールアップするはずです」

 奥川は昨秋、ヤクルトの秋季キャンプを見学した際、練習を見ながら、投手がどんなトレーニング、コンディショニングのメニューに取り組んでいるのか、熱心にメモを取った。プロの練習内容に目からウロコの連続だったという。

「奥川は佐々木と比べて、大舞台での経験と実績があるから、即戦力と見られがちですが、体づくりに関する練習や知識については、極端に言えば中学生レベルかもしれません。奥川は春夏の甲子園後にそれぞれ、肩ひじに疲労が蓄積し、練習や実戦登板をセーブしてもいる。

 本人が理想の投手として掲げる田中将大(現ヤンキース)と比較されることが多いですが、高校時代からバリバリ投げ、プロ1年目から11勝をマークした田中と比べても、やるべきこと、勉強すべきことが多いと思います。ケガのリスクを度外視すれば、1年目からある程度の結果を残すでしょうが、2年目以降の反動が心配です」(ヤクルトOB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド