新人がアマ時代より遙かに強くバットを振り回していたのが気になった

公開日: 更新日:

 例えばソフトバンクの柳田は、大学時代から振り回していたわけではない。あれだけ強く振るようになったのはプロに入ってからだが、ああいう選手はほんのひと握りで例外だという。

「2人の担当スカウトにはオレからよく言っておくが、それより、おまえ、さっきからバット持ってゴルフスイングなんかしてるけど、自分の担当する選手はどうなんだ。ちゃんと様子を見ているのか?」

 部長にこう言われ、慌てて担当した投手のキャッチボールを見に行った。少し、太り気味なのは気になったけど、近くにいた投手コーチには、「オフの間もしっかり走り込んでますし、体もできています。それより見てくださいよ。まだキャッチボールの段階ですけど、しっかりと指にかかった、回転のいいボールを投げてるでしょ? あの子は間違いなくモノになりますよ」と、かなりオーバーに売り込んでおいた。

 担当する選手を首脳陣に大げさにアピールするのはスカウトのさがみたいなもんさ。

(プロ野球覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”