オーナーと“雪解け”し落合派一掃…中日に立浪政権の現実味
名古屋で早くも、「切り札投入」の気配が漂い始めている。中日の次期監督候補に、「ミスタードラゴンズ」こと立浪和義氏(50)が挙がっているというのだ。
立浪氏は今年、通算2000安打達成など現役時代の功績をたたえられ野球殿堂入りを果たした。去る12月5日には殿堂入りを祝う会が開かれ、元監督の高木守道氏、山田久志氏ら約500人が出席。山田氏からは「近いうちに再び、ドラゴンズのユニホームでグラウンドに立つことを願っています」と声をかけられた。
出席者の中でOB、関係者の目を引いたのが、親会社の総帥・白井文吾オーナー(91)だった。
「俺の目の黒いうちは監督をさせることはない」
かつて、同オーナーは本社役員の前でこう言い切ったことがあるという。立浪氏は現役時代、女性スキャンダルで騒がれ、同オーナーには直接、当時の政権批判をぶって不興を買ったともいわれた。中日OBが言う。
「何はともあれ、白井オーナーが鏡開きに加わったことを“雪解け”ととらえる人間は少なくない。中日は今オフ、立浪氏と犬猿の仲といわれる落合博満前GM(66)の息がかかった森繁和SD(65)ら“落合派”を一掃。白井オーナーも今後は、落合人脈に頼らない組閣を念頭に置いている。OBや地元関係者の間では、以前からの立浪待望論に加え、殿堂入りで箔をつけたことで、実現を願う声が高まっている。それがオーナーの耳にも入っていることは間違いありません」