米大統領候補と大リーグ 若年層開拓に目の色変え取り組む
2010年代以降、10代の若者の野球に対する支持が低下していることは、「若者の野球離れ」として日本でも報じられている通りだ。
2015年の調査でも「大リーグに興味がある」と答えた割合が最も高いのが49~67歳であったことなどは、「若者の野球離れ」が進んでいることを裏書きしているかのようだ。
だが、サンダースが2018年に史上最年少で連邦下院議員になったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスの支持を取り付けたり、バイデンが「当選したら1期で退任する」という意向を示すなど、「高齢候補」たちも若者の支持を獲得するために余念がない。
一方の大リーグ側も、手持ちの資産に比較的ゆとりのある世代だけに依存するのではなく、可処分所得の少ない若年層の開拓に乗り出している。
近年の代表的な事例は、日本でも昨年から流行している「サブスク」だ。
2019年に大リーグ30球団のうち18球団が導入したサブスクは、毎月一定額を支払うと本拠地での全試合を自由席で観戦でき、複数の試合で指定席が用意されている、あるいは追加料金を支払って指定席に変えられるという形式が一般的だ。