韓国女子プロ協会の大英断 開幕戦経費を“自腹”で負担

公開日: 更新日:

 例えていうと、昔、炭鉱事故でガスが充満している坑内にカナリアを放って安全かどうかを確かめたことがあったが、その「カナリア」の役割をKLPGAが担うわけだ。

 観客を入れる、無観客では意味がないという考え方の背景にあるのは、4月15日に行われた総選挙で、感染者が一人も出なかったという実績があるからだ。

 完璧な防疫対策はもちろん、選手以外のクラブハウス立ち入り禁止、ギャラリーが集中しないようにスター選手をまとめないで分散させる、といった工夫をするという。賞金総額は23億ウオンだが、大会経費はトータル30億ウオン(約2億6300万円)。全額KLPGAが自腹で払う。

 このテストが成功すれば、プロ野球サッカーなどでの観客試合につながる。こうした「冒険」を日本は真似できるか?

(国際ジャーナリスト・太刀川正樹)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド