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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

160から120へ…大リーグ機構提案のマイナー球団削減が加速

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の拡大で開幕の時期が見通せないのは、大リーグだけではない。マイナーリーグも米国各地で進む経済活動の再開の状況を見ながら、開幕の可能性を模索している。

 無観客であっても試合を中継することで放映権料を得ることができる大リーグと異なり、試合の実況中継はラジオが中心のマイナーリーグでは、週末の試合の入場券と物品の販売の売り上げが主な収入源となっている。そのため、公式戦を開始することができたとしても、球場での観戦が実現しない限り各球団の経営は苦しくなる。

 こうした中で、繊細な間柄にあるのが、大リーグ機構とマイナーリーグの関係だ。なぜなら、両者の間には、大リーグとマイナーリーグとの提携関係の見直しの問題が横たわるからだ。

 実際、大リーグ機構が提示した、今シーズンで現行の協約が満了することに合わせて提携するマイナー球団の数を160から120に減らす案は、「野球文化の危機」などと米国内でも議論を起こした。

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