MLBが報酬巡り迷走 エ軍大谷はどっちに転んでもひとり勝ち

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■年俸調停権取得

 今季の給料はかなり少なくなるとはいえ、大谷は手に入れる恩恵が何よりデカい。オフに年俸調停の権利を得られるからだ。

 MLBは、40人枠に入っている選手はシーズンが短縮されようと中止になろうと、通常通り1年分のサービスタイムを与えることを決定。仮に1試合も実施しなかった場合でも選手は1年間、40人枠に名を連ねたとみなされる。つまりメジャー3年目を迎えた大谷は今年1年、メジャーでプレーしたとカウントされ、年俸調停の権利を取得することになる。

 メジャーリーガーはどんなに活躍しようと、年俸調停の権利を取得するまでの3年間はメジャー最低年俸(約6000万円)に毛が生えた程度しかもらえない。が、優秀な成績を残した選手は調停の権利を得る3年目のオフに、年俸が一気にハネ上がる。

■真価は2年目以降

「大谷は今季、マウンドや打席に立たなくてもサービスタイムを消化できるだけに、二刀流復帰は来年がベスト。来年3月まで投手として入念な調整をすることができるからです」と、前出の友成氏がこう続ける。

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