巨人&ソフトBの育成選手乱獲 高校生合同練習会で加速か…
また、巨人やソフトバンクなど育成選手を多く抱える球団にとっては、育成選手の草刈り場になるかもしれません。特に巨人は、原監督が真っ先に練習会開催を提言した上に、全国の21人のOBと『OBスカウト』として契約した。彼らはルール上、アマ選手と直接交渉はできないが、彼らの情報網に引っかかった高校生を、練習会でチェックできる。3年後の2023年には、東京・稲城にファーム施設の建設を目指しており、今後は育成選手を増やしていく方針もあります」
■コロナ禍で買い手市場
“救済”を求めているのは高校生だけではない。アマ球界関係者が言う。
「プロは公式戦縮小、無観客開催で球団の収入が大幅に減る。本指名の人数が例年より少なくなり、『買い手市場』になるとの見方もある。年齢的に後がない大学、社会人、独立リーグの一部選手や指導者は安く買い叩かれることを覚悟し、『育成でもいいから、何とか指名してもらえないものか……』と嘆いています」
プロ側も誰彼構わず指名することはないが、育成契約ならさほどリスクは大きくない(最低年俸240万円、支度金の標準額300万円、契約期間は原則3年間)。今秋ドラフトでは育成選手が大量指名されるかもしれない。