巨人エース菅野をむしばむ「最低8回は投げろ」の過酷指令

公開日: 更新日:

「この日は素晴らしい投球。それを考えると、前回のヤクルト戦はらしくない投球でした。調子に波があるのは、昨年苦しんだ腰痛の影響がまだ残っているのかもしれません。宮本投手コーチが先発陣に『もっと投げてくれ』と言うのはもっともです。よく100球がメドと言いますが、それは中4日で回るメジャーの話。日本は中6日ですから120~130球は投げないと。ただ、菅野は一人で背負ってしまうところがあるので、コンディションを見ながら、首脳陣がコントロールする必要はあるでしょう」

 菅野は順調なら来季中に海外FA権を取得するため、今オフにもポスティングシステムを使ったメジャー挑戦を球団に直訴する可能性がある。何が何でも好成績を残し、チームを日本一に導いた上で夢を追いたいところだろう。

 試合後、菅野は「(八回にベンチで)宮本さんからチーム初完封いって欲しいなと言われた。いかざるを得ないですよね」と言った。エースの強い責任感とメジャーリーガーになる夢が、30歳の肉体をむしばまないとは限らない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド