甲子園交流戦は情実てんこ盛り 全生中継するNHKへの疑問

公開日: 更新日:

そもそも朝から晩までタレ流すことに批判あるが…

 春夏の甲子園大会はたかだか高校生のクラブ活動だ。

 それでも真剣勝負という前提があったからこそ、OBや、普段は野球に興味がないようなお茶の間のファンまでおらが町の学校に熱を上げ、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大らのスターが生まれた。

 もちろん、選手たち自身は真剣だが、しかし、勝負に「情実」が加わった今大会は単なる高校生のお遊びのクラブ活動のようなものと思われても仕方がない。

 大会を後援する朝日新聞と毎日新聞、スポーツ紙がお涙頂戴で騒ぐのは勝手だが、国民から受信料を取るNHKが、そんなお遊びの大会を全試合生中継するのはおかしくないか。

■大人のカネ儲けに利用

「そもそも受信料を取っているNHKが高校生のクラブ活動を朝から晩まで中継すること自体おかしいのに、思い出づくりみたいな試合をタレ流すなんてもってのほか。球児のため、子供たちのためと言いながら、要するに子供たちは大人たちのカネ儲けに利用されているのです。無観客がせめてもの救いで、5000人でも客を入れていたら、カネ返せとなるところ。そんな試合を中継するのは視聴者に対して失礼でもある。さっさとやめるべきですよ」

 とは作家の吉川潮氏だ。 

【写真】創成館が完封リレー! 18年春以来の勝利(18枚)
【写真】静寂の中、2020年甲子園高校野球交流試合が開幕(12枚)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”