巨人・戸郷2年目で開花 “ケガをしない男”が得た2つの武器
戸郷翔征(巨人)投手・2年目・20歳
今季、高卒2年目で大ブレーク。昨季まで巨人に在籍していた“師匠”の教えが大きい。
母校・聖心ウルスラ学園高で投手を指導する近藤洋次部長はこう語っている。
「体の線が細く、なかなか太らなかった。戸郷の増量に合わせて練習を組んだり食トレもしましたが、あまり成果は出ませんでした。それでも、昨オフに久々に会ったら、尻にも筋肉がついていて、確かな変化を感じました。山口俊さん(現ブルージェイズ)と自主トレをご一緒したと聞きましたが、食事は昼も夜も大量の肉を食べるみたいで、相当にハードだったようです」
今年1月、父親が力士だった山口の沖縄合同自主トレに志願して弟子入り。「練習より食事がハード」という食トレで73キロから2キロの増量に成功した。フォークも教わり、現在は強力な武器としている。
聖心ウルスラ学園の小田原斉監督が「今までケガというほどのケガをしたことがない。そこが彼の最大の強み」と太鼓判を押す体の強さがある。さらに手にしたパワーと伝家の宝刀で、セ界を切り続けている。
13試合で8勝4敗、防御率2.70(10月2日現在)。