ヤクルト山田“残留”の代償…エース流出不可避で来季も苦境
今オフのFAの最大の目玉だったヤクルトの山田哲人(28)がチーム残留を決めた。19日に発表した球団はホッと一安心だが、「これでエースの流出は決定的だ」とヤクルトOBは複雑だ。
■7年40億円の超大型契約
「複数回の下交渉の末、ヤクルトが山田に提示した条件は『7年総額40億円プラス出来高』といわれている。7年契約は日本球界最長タイ、40億円はもちろん球団史上最高額。ヤクルトとしては最大限の誠意を表した。宣言すれば、巨人やソフトバンクからもっと上の条件を引き出せたのは間違いない。本人のチーム愛が勝ったということでしょう。めでたい話ではあるが、ヤクルトはこのオフ、山田のほかにエースの小川(泰弘=30)、守護神の石山(泰稚=32)も国内FA権を取得している。石山の残留は決まったが、もともと資金に限りがあり、しかも、コロナ禍で大減収必至のヤクルトに、そのうえさらに小川を引き留めるだけの余裕はないでしょう。小川はチームを出る出ないは別にしてFA宣言するのは確実のようですから」