巨人痛感ソフトとの差…“ヤケっぱち”補強で虎ボーアに照準
パワー系選手が不可欠 虎の助っ人に触手
巨人OBは、「巨人がソフトバンクに勝つためには、育成、ドラフト戦略の強化が不可欠ですが、目先のことで言えば、ソフトバンクの選手に力負けしない選手を揃えることも大事。コロナ禍で球団の収入が減り、湯水のようにカネを使えないものの、今オフは、いわゆるパワー系の選手の補強が加速するかもしれない」と、こう続ける。
「その候補の一人が阪神を自由契約になったボーア(32)です。プロ野球は来季もコロナ特例により、一軍の外国人登録枠は5人のままで継続する方向。ボーアは来日1年目の今季、浜風によって左打者に不利といわれる甲子園を本拠地にしながら、17本塁打をマークした。真面目な性格で、日本野球に馴染もうと努力し続けた。来季も日本でのプレーを希望しており、来季は今季以上の成績を残す可能性もある。巨人は阪神にいた選手を取るケースはほとんどないが、球場が狭く、天候に左右されない東京ドームが本拠地であれば一層、期待できるのではないか」
かねて巨人は、昨季まで2年連続でセの本塁打王を獲得したDeNAのソト(31)や、西武の守護神である増田達至(32)の獲得調査を行っていると言われている。
「ソトはメジャーの複数球団も関心を示しており、国内外での争奪戦は必至。今季年俸1.85億円からの大幅増は避けられません。しかし、強打者の必要性が再認識されたことで、獲得に本腰を入れる可能性がある。ソト本人も、巨人に関心を持っていると聞いています。今季、国内FA権を取得した西武の増田は、最速156キロのストレートが武器のパワー投手。巨人は今オフ、エースの菅野がメジャー挑戦することが濃厚ですが、その代役として獲得を目指した中日の大野雄がFA権を行使せず、残留した。先発投手では、ヤクルトの小川泰弘(30)がFA権を行使するかもしれませんが、巨人は抑え投手も欲しい。西武は4年12億円の好条件を準備するなど引き留めに必死ではあるものの、巨人も大魚を逃すわけにはいかないでしょう」(前出のOB)
セは2013年以降、日本シリーズでの優勝がない。巨人は2年連続の惨敗となれば、このオフはなりふり構わぬ補強に打って出るのではないか。