“組織委に中止計画”発言裏で電通専務と菅氏がステーキ会食
つまり、中止が織り込み済みなのだろう。この流れには既視感がある。
昨年3月に延期が決まった時も、今回と同様に、まずIOCのパウンド氏が開催に懐疑的なコメントを出し、組織委の高橋氏が3月11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルに登場して「1~2年の延期」を提言。その約2週間後に、安倍前首相がIOCバッハ会長に提案する形で延期が決まった。
■繰り返される茶番劇の裏で
当時、組織委の森会長は延期論に激怒していたものだが、それも関係各所との調整のための時間稼ぎだった可能性がある。今回も、森会長は「あくまで準備を進めていく」と不退転の決意を語り、8割以上の人が中止か再延期を望んでいる世論調査の結果にイチャモンをつけていたが、水面下では中止のシナリオが動き出し、それを隠すための茶番が繰り広げられているのではないか。
「2月下旬から国内でワクチン接種が始まっても、7月の五輪開催にはとても間に合わない。昨年12月15日に高橋氏は菅首相とステーキ店で会食していますが、その場で中止シナリオについて説明した可能性があります」(組織委関係者)
ロンドン組織委のミルズ氏は「今後1カ月ほどで最終的な判断が下る」と見通しを語っていた。今月27日にはIOC理事会が開かれる。早晩、菅政権がウイルスに負けた証しとして、中止が発表されそうだ。