原発事故被災の男性が聖火ランナー辞退「発言黙認できず」
また辞退者だ。東京五輪組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言を理由に、東京電力福島第1原発事故で被災した福島県の男性が、聖火ランナー辞退の意向を組織委に示したことが分かった。
辞意を表明したのは会社役員、坪倉新治さん(57)。9日、組織委から届いた謝罪のメールに、返信する形で辞退の意向を示した。「夢の舞台で走れないことは非常に残念だが、性差別を黙認することはできない」と時事通信の取材に語った。
坪倉さんは福島第1原発の30キロ圏内にある福島県田村市都路地区で被災。過疎化が進んでしまった地元を盛り上げようと、県公募の聖火ランナーに応募した。聖火リレーは3月25日に同県から始まり、坪倉さんの出走も同27日に迫っていた。