マエケン初開幕投手 データが語るダル&大谷以上の高コスパ
直球の球速は平均92マイル(約148キロ)。エンゼルスの大谷(26)のような160キロの剛速球を投げるわけではないものの、抜群の制球力とキレのいいスライダーやチェンジアップなどの変化球を武器に過去5年間の奪三振数721は投球回数(655回3分の2)を上回っている。
「前田はメジャーでも攻略が難しい投手のひとりです」と、JスポーツMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏がこう続ける。
■球種がわかりにくい
「前田の長所として挙げられるのが、テークバックが小さい割に腕の振りは大きいことです。球持ちが長く、相手打者には球種が分かりにくいため、痛打を浴びるケースが少ないのです。メジャーの投手としては決して速いとは言えない直球はスピンが利いていて伸びもあるので、スピードガン以上に速く感じている打者は少なくないはずです。ストレートにキレがあるから、変化球も生きてくる。何より制球がいいので大崩れしない。大谷との決定的な差は制球力でしょう」
■本来なら年俸は20億~25億円