著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

なでしこ1年ぶりの国際試合で若手選手の奮闘ぶりを見た!

公開日: 更新日:

 なでしこジャパンの約1年ぶりの国際試合(8日のパラグアイ戦)を見ながら「代表歴20試合以下の選手」の奮闘ぶりにいたく感じ入った。

 代表19試合目のMF杉田妃和(24)は中盤左サイドから中央、右サイドから前線までアグレッシブに動き回り、チームを活気づけていた。

 代表デビュー戦の右MF北村菜々美(21)もスピードがあるし、上下動のタイミングも良い。トップ、右SB、ボランチとの連係もうまくこなしていた。2人とも五輪本大会に必要な選手だ。 

 2011年W杯優勝メンバーで主将のCB熊谷紗希(30)は今回、所属クラブ(仏リヨン)の都合で合流できなかった。

 チームの大黒柱である熊谷のペアは誰が務めるのか、彼女の後継者は育っているのか――と注意深く見させてもらった。

 代表13試合目のDF南萌華(22)は、開始6分にMF杉田の右クロスのこぼれ球に好反応。右足を豪快に振り抜いて代表初ゴールを決めた。

 その南とCBのコンビを組んだDF宝田沙織(21)は、代表4試合目にして初先発となった。もともとFWだった宝田は後半7分にチーム4点目の起点となり、同18分には自陣からロングパスを放ち、エースFW岩渕真奈(28)のゴールをアシストした。代表生き残りをかけて昨年、DFに転向したばかり。DFとしての将来性は十分にある。一層の精進を望む。

 杉田は14年のU-17女子W杯(コスタリカ)の優勝メンバー。北村、南、宝田は18年U-20女子W杯(フランス)で優勝を経験している。

 ベテランとU-17、U-20のW杯組たちが有機的に絡み合い、なでしこを強くしてもらいたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に