オリ連勝11で止まるも…84年阪急13連勝V戦士が中嶋監督に寄せる期待
1984年阪急時代以来の11連勝を達成したのがオリックスだ。84年の阪急は5月24日から6月8日まで13連勝。勢いそのままにリーグ優勝を果たした。
当時、右翼、指名打者として優勝に貢献した小林晋哉氏(オリックス球団本部長補佐などを歴任)は、「連勝中は何連勝かなんて数えていたかなぁ(笑い)。(連勝中の1試合平均得点は7.3点で)打ちだしたら止まらないし、ああまた勝ったという感じで、負ける気がしなかったですね」と、振り返る。
投手陣はベテラン山田久志を中心に、21勝をマークした今井雄太郎、佐藤義則の先発3本柱に加え、抑えの山沖之彦の4人が2ケタ勝利をマーク。打線は同年三冠王を獲得したブーマーを軸に、ベテランの福本豊が1番打者として健在。簑田浩二、松永浩美が中軸を形成した。神戸製鋼から77年ドラフト4位で入団し、主に6番を任された小林氏がこう言う。
「開幕から調子が良くて、13連勝で一気に勢いがついた。ブーマーなんて本当に凄かったし、頼りになりました。ただ、78年以降はなかなか勝ち切れず、Bクラスも経験した。負けることがとにかく悔しかった。当時のパはどのチームもよく練習した。(特に70年代後半~80年代前半は)どのチームにもひっくり返す力があった。上田監督は練習をやらせる人で、高知のキャンプは朝から晩まで練習に明け暮れたし、シーズンに入ってもよく練習した。その中で、松永や山沖といった若い選手が出てきた。故障者も少なく、ベテランと若手がうまく噛み合ったことで、優勝できたと思います」