巨人・山口俊の年俸は菅野次第…“原戦略”でリリーフ陣ヘトヘト、守護神転向も
■デラロサもビエイラも微妙
この日は左足の違和感を訴えていたデラロサが二軍戦で実戦復帰。1回1安打無失点で最速は152キロをマークした。今季は守護神として12試合に登板して7セーブ、防御率2.79。一方で打者1人のみで降板を告げられ、九回の1イニングを投げ切らせてもらえない試合が何度かあった。ここまで6セーブを挙げているビエイラにしても、モーションの大きさや四球の多さなどの不安要素があり、本来の持ち場はあくまでセットアッパー。そこで山口である。
「今季3度抹消されている菅野が今度こそ一軍に定着してくれれば、山口は抑えに任命される可能性もある。18年に9月から守護神を務めた経験もある。横浜時代の10、11年に2年連続30セーブ以上をマーク。19年に奪三振のタイトルを取ったように、三振を取れるのが大きい。シーズン途中に復帰した今季の年俸は3000万円だが、来年までの2年契約。特に今季チームが苦しんでいる守護神の座に収まってフル回転し、逆転リーグ優勝、悲願の日本一奪回に貢献すれば、来季は前回在籍時の年俸2億3000万円を大幅に超える3億円以上も見えてきます」(前出の関係者)
6月上旬に山口を獲得した際、大塚球団副代表は「先発もできるし、後ろもできる。うちは両方とも十分ではない」としていた。菅野が完全復活すれば、山口は守護神へ――。大記録を逃した山口の給料はつまり、菅野次第ということだ。