“東の横綱”東海大相模・門馬監督「電撃退任」の裏側 センバツVに与える影響は?
そんな逆風の中、10年に33年間遠ざかっていた夏の甲子園の扉をこじ開けると一気に準優勝。翌11年春にはセンバツを制し、強豪の地位を揺るぎないものにした。15年にはエース小笠原慎之介(現・中日)を擁し、45年ぶりに夏の甲子園を制覇。雑音を封じることに成功した。計4度の優勝。甲子園での監督通算勝利数は史上17人目の30勝を挙げている。
後任は元巨人のドラフト1位選手で現・東海大静岡翔洋の原俊介監督(43)が決定的になっているが、指導者の実績はあまりない。
前出の小倉氏が続ける。
「東海大相模は強力打線が注目されがちだが、走塁を重視しているのが門馬君の野球の特徴。練習を見ていると、あえて暴走をさせて、好走との違いを体で覚えさせている。1点をもぎ取る野球をしつこく反復させるのが強さの秘訣。次期監督は門馬君の人脈でしょうが、後を引き継ぐのは大変だと思いますよ」
「東の横綱」という確固たる地位を築いたものの、この交代劇で高校野球の勢力図が変わるかもしれない。