著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・佐藤輝明の陰に隠れた4番・大山悠輔は見たくない

公開日: 更新日:

 ある選手の現時点での個人成績を143試合に換算して、シーズン最終成績を予想する――こういう遊びに興じたことのある野球ファンは多いことだろう。選手本人は「個人成績よりチーム成績のほうが重要」と言うのがお決まりで、確かにそれは正論なのだが、現実は個人成績のほうが選手の野球人生を左右したりするから見逃せない。

 当然、虎党の私にとっては、阪神の主要選手の個人成績は気になるものだ。阪神は6月20日時点で63試合を消化しているため、先発投手では現在6勝の秋山拓巳、5勝のガンケルと青柳晃洋が2桁勝利ペース。4勝の西勇輝と伊藤将司も十分に可能性がある。現在21セーブのクローザー・スアレスなんて、このままでいけば藤川球児の球団記録46セーブを更新するかもしれない。

 一方、打者に目をやると、もっとも気になるのは生え抜き日本人選手の本塁打数だ。ご存じ阪神では1985年の掛布雅之岡田彰布以来、生え抜き日本人のシーズン30本塁打以上は現れておらず、この期間は12球団でもっとも長い。なお、楽天は球団創設以来、まだ一人も30本に達した生え抜き日本人は現れていないが、そもそも歴史が浅いため、やはり阪神のほうが深刻だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド