【卓球】混合ダブルス金は“守備の男”水谷隼の神懸かり超攻撃プレーが勝因 卓球コラムニストが分析
■「こんな水谷は二度と見られないかも」
ところが、試合を見た伊藤氏は「最大の勝因は水谷の神懸かり的なプレーだった」と言う。
「2ゲームまで伊藤のミスが多く、完全に相手ペースでしたが、伊藤のミスはネットが多かった。あれは自分が考えていたより許昕の回転量が少なかったからです。そこを調整すれば打ち返すことができると思っていました。逆チキータやフォアで払ったり、伊藤らしいプレーで調子を上げていきましたが、驚いたのは水谷です。もう負けられない3ゲーム目、後ろでプレーする水谷は伊藤を押しのけるほど前に出て打ち返すようになった。あれには中国ペアも戸惑ったはずです。盤石な守備が水谷選手の強さですから、こんなプレーは二度と見られないかもしれません」
悲願の金メダルを手にした水谷は笑顔でこう言った。
「本当に中国という国に、もう今まで本当にたくさん、オリンピック、世界卓球で負けてきて、この東京オリンピックで今までの、全てのリベンジができたんじゃないかと思います」