【陸上】三浦龍司は類を見ない運動神経の人情家…日本人初の3000m障害入賞なるか
6月26日に行われた日本選手権男子3000メートル障害で、6周目の水濠で転倒しながらも8分15秒99の日本新記録で優勝。圧巻の走りで五輪出場を決めた三浦龍司は、30日朝9時半から同種目の予選に登場する。
「彼の走りの最大の魅力はストライドにあります」と、順天堂大学スポーツ健康科学部特任助教で、陸上競技部長距離ブロック(駅伝)の長門俊介監督はこう続ける。
■関節可動域の広さと強力なバネ
「生まれ持った股関節や肩甲骨の可動域の広さ、強力なバネがある。あの跳ぶような走り方ができるのはそのためです。その上、長距離選手では類を見ないような運動神経もある。『これをやってみなさい』と指示した動作を、彼はすぐに自分の体に当てはめることができるのです。これは他の長距離選手の中でも群を抜いています」
生まれは島根県浜田市。小学1年生から陸上クラブの浜田JASに所属。中学時代は同クラブと学校の陸上部を掛け持ちし、3年連続で1500メートルなどの県代表としてジュニアオリンピックに出場した。