照ノ富士を苦しめる「3つの重圧」…9月場所V候補筆頭も新横綱での優勝は過去4人のみ

公開日: 更新日:

「大鵬さんも、『横綱になったばかりの頃は、相撲を取る方が楽だった。横綱土俵入りは神経がすり減る』と話していた。他の横綱も本場所の土俵入りについては、『真剣勝負を1日2番やるようなもの』と言っていた。角界には『土俵入りがうまくなった横綱は引退が近い』という格言もある。それだけこなれるのに時間がかかるということです」(古株の親方)

 しかも、神事である横綱土俵入りは原則、サポーター類の着用禁止が慣例となっている。両ヒザにバクダンを抱える照ノ富士は明治神宮での奉納土俵入りの際、下がコンクリートという事情もあってか着用が許されたものの、本場所でも許可が下りるかどうか。「見苦しいから外せ」となった場合は更なる負担増だ。

 最高位ならではの重圧も無視できない。かつて千代の富士はこう話していたという。

「下位の力士は誰それに勝ったとか何連勝したとか、白星が話題になる。そこにいくと横綱は勝って当たり前。優勝以外は負けないとニュースにならない。俺なんて年間10敗くらいでも、そのたびにスポーツ紙で『横綱負けた!』とでっかく扱われたよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”