ヤクルトが今季因縁の阪神から3死球でも…高津監督まったく動じず“金持ちケンカせず”
味方が点を取るたび、好プレーをするたびに、大盛り上がりするベンチが、この日はピクリとも動かなかった。
10日の2位阪神との首位攻防第3ラウンドに勝利、2勝1敗と勝ち越し、優勝マジックを2つ減らして「9」としたヤクルトである。
この日は、阪神から計3死球を食らった。執拗な内角攻めもあり、4番・村上は2度、2番・青木は1度。ヤクルトも五回、近本にぶつけているとはいえ、ここまでやられたら、乱闘になったり、警告試合に発展しても不思議ではない展開だ。
しかも、ヤクルトと阪神には「遺恨」がある。
4月16日の試合で2死球を受け、同18日にも2死球。その後、ヤクルトが大山にぶつけたことで、警告試合となった。ヤクルトは7月7日も、3死球を食らっている。その前日の6日には、阪神側の「サイン盗み」騒動が勃発していた。
佐藤輝の打席で、二走・近本の左手が何度も動いていたことをヤクルトの三塁手・村上とベンチが指摘。「絶対やってないわアホ!」という矢野監督らしき怒号が神宮球場に響き渡った。