及川雅貴「叱った覚えがないくらい」リトルシニア監督が振り返る“元スーパー中学生”の人間性
及川雅貴(2年目・投手・20歳)
2016年の中学3年時に140キロをマークし、「スーパー中学生」としてテレビ番組に出演したことがある。同年にはU15日本代表のエース格として、準優勝に貢献した。
及川が所属していた千葉・匝瑳リトルシニアの越川康弘監督は、当時をこう振り返る。
「びっくりするくらい素直で、まったく手が掛かりませんでした。叱った覚えがないくらいです。U15に選ばれても、まったく調子に乗らないし、自慢することもない。練習では率先して声を出すし、こちらが指示を出さなくても自力で頑張れる子だった」
華々しい投球を見せた一方で、忍耐の時期も経験している。
「中3の春まで成長痛に悩まされ、試合に出られないことが多かったんです(中3時で身長181センチ)。牽制やフィールディングは上手でしたが1、2年時はコントロールがイマイチで(笑い)。四球を気にしないよう、『最後に三振を取ればいいぞ』と声をかけるなど、のびのびやらせました。田舎だったから、できたことですね。そうしているうちに体がだんだんと出来上がっていきました」