阪神エース西勇輝に代わる先発と期待 高卒2年目右腕・西純矢のイキの良さ
ヤクルト、巨人との優勝争いを繰り広げる2位阪神。
キャンプで右脇腹を故障するなど、8月まで二軍調整していた左腕の高橋遥人(25)が25日の巨人戦でプロ初完封勝利。16年ぶりの優勝に向け、大きな戦力となる一方で、ふがいない投球が続いているのが、エースの西勇輝(30)だ。
オリックス時代を含め、昨年まで3年連続で2ケタ勝利をマークするも、今季は5勝9敗、防御率3.75。24日の巨人戦では、3回5失点でKOされている。試合後には矢野監督と面談を行ったが、いつローテから外れてもおかしくない状態だ。
西勇に代わる先発投手の台頭が求められる中、チーム周辺で期待されている若手がいる。2019年ドラフト1位の高卒2年目右腕、西純矢(20)だ。今季は5月19日のヤクルト戦で5回無安打無失点と好投し、プロ初登板初勝利をマークするなど、2試合で1勝1敗、防御率3.38。二軍では17試合中15試合に先発し、6勝3敗、防御率4.11。85回3分の1を投げファームの規定投球回に到達した。
「制球力に課題があり、6月にはフォーム修正のためのミニキャンプを張るなど、不調の時期も経験している。しかし、速球、変化球の球威やキレは一軍で通用するレベル。19年ドラフト組は、宮城(オリックス)、佐々木(ロッテ)、奥川(ヤクルト)に加え、同期の及川(19年3位)ら逸材が揃う。西純は19年のU18で投打の中心メンバーとして活躍するなど、能力は引けを取らないし、実戦タイプでもある」とは、阪神OB。
矢野監督、精彩を欠く外様エースを使い続けるくらいなら、一度、若くてイキがいい西純を投げさせてみたらどうか。