照ノ富士が金星配給…玉鷲にノド輪で体起こされ、昨年9月場所の“デジャビュ”
快進撃を止めたのは、やはり押し相撲だった。
横綱照ノ富士(30)が14日、モンゴルの先輩・玉鷲(37)に金星を配給した。立ち合いで左まわしを狙うも、怒涛の突き押しに防戦一方。ノド輪で体を起こされ、前のめりになったところを突き落とされた。
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今場所初黒星で、昨年9月場所から続いていた連勝も「23」でストップ。全勝の御嶽海と阿炎を横綱が追う展開になった。
取組後は報道陣に口を開かず、帰路についた照ノ富士。それにしても、この日の相撲にデジャビュを覚えたファンも多かったのではないか。
照ノ富士は玉鷲と、初日に対戦した大栄翔をことのほか苦手にしている。対戦成績はそれぞれ10勝6敗、7勝3敗だが、両者には何度も苦戦させられてきた。照ノ富士の相撲は腰がどっかりすわった四つ相撲。立ち合いのパワーで崩され、ノド輪で上体を起こされると真価を発揮できない。昨年9月場所もその流れで大栄翔に金星を与えた。
更なる活躍のためにも、照ノ富士は「山」を越えられるか。