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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神の発掘外国人における投手と打者の大きな落差はいったいなんなのか

公開日: 更新日:

■ウィルカーソンは大当たりも

 阪神の外国人投手発掘能力は今年も健在のようだ。開幕当初こそスアレスに代わる新守護神として獲得したケラーが大炎上して物議をかもしたものの、もう一人の新外国人投手・ウィルカーソンは先発として大当たりの活躍を見せている。

 直近では5月27日のロッテ戦に先発し、あの怪物中の怪物・佐々木朗希と投げ合うかたちで8回無失点の快投。九回表に4番・佐藤輝明がロッテのクローザー・益田直也から決勝ホームランを放って、今季4勝目を挙げた。ここまで7試合に先発して4勝2敗、防御率1.45。当初は推定年俸1億2500万円のケラーのほうが大物として注目され、同7300万円のウィルカーソンは“安いほう”という扱いだったが、今や完全に立場が逆転してしまった。

 また、昨年、入団2年目で先発ローテに定着して9勝を記録したガンケルは、今季はまだ1勝しか挙げていないが、防御率は2.77と安定感はキープしている。セットアッパーのアルカンタラもときどき乱れることはあっても全体的には悪くなく、このままリリーフとして定着していきそうな雰囲気がある。彼はまだ20代だから、今後の伸びしろも期待できそうだ。

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