エンゼルスが大谷&トラウト放出の仰天情報!トレード期限までにチーム解体と米メディア予想

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 エンゼルス・大谷翔平(27)が、リアル二刀流の活躍でチームの連敗を14で止めた。

「2番・DH」で先発登板した日本時間10日のレッドソックス戦。投げては強力打線を相手に7回を4安打1失点、6奪三振で4勝目(4敗)、打っては逆転の12号2ランを含む4打数2安打2打点。二刀流によるワンマンショーで、チームに5月25日のレンジャーズ戦以来、約半月ぶりの白星をもたらした。

 フィル・ネビン監督代行に初勝利をプレゼントした大谷は「長かったですが、何とか(連敗を)切れてホッとしています。もう1、2週間早く切れれば良かったが、悪い流れだったので、今日こそはと思いました」と安堵の表情を見せた。エ軍はレギュラーシーズンを100試合以上残しているだけに「これから14連勝以上できるように頑張りたい」と前向きに話したが、現実的には厳しい状況だ。

■デッドラインは8月3日

 今季からポストシーズン進出チームが従来の5から6に増えたとはいえ、過去に12連敗以上を記録したチームでレギュラーシーズンを勝ち上がったケースは皆無。ましてやエ軍は主力に故障者が続出している上、マイナーにはメジャーの戦力を補うだけの若手も育っていないからなおさらだ。

 早くも秋風が吹き始めているエンゼルスを巡っては、複数の米メディアが7月末のトレードデッドライン(今季は米東部時間8月2日午後6時=日本時間同3日午前7時)までに主力を一斉に放出するファイアセールを行ってチームの若返りを図ると予想。メッツから移籍の先発右腕シンダーガード(4勝4敗、防御率3.69)、守護神イグレシアス(1勝4敗、防御率4.43)、4番ウォルシュ(打率.243、10本塁打、33打点)らの放出が噂されている。

本拠地周辺の開発計画が頓挫し選手人件費削減

 ここにきて、本拠地エンゼルスタジアム周辺の土地をアナハイム市から購入した際、アーティ・モレノ・オーナーによるアナハイム市長への不正献金疑惑が発覚。売買契約が無効になり、本拠地周辺に予定していたショッピングモールやホテル建設計画が頓挫して事業の見直しを迫られていることもあり、オーナーは選手の人件費削減に乗り出す方針だという。

 そんな中で、海の向こうからこんな話が聞こえてきた。

「仮に人件費を大幅に圧縮するなら、2030年まで総額約426億円の契約を残すトラウト、それに市場価値の高い大谷を放出するしかないでしょう」

 とは米放送関係者。

「今季、故障がちで深刻な打撃不振に陥ったとはいえ、トラウトは体調さえ万全なら勝負強い打撃を期待できる。メジャー屈指の高給取りだけに交渉は簡単にまとまりそうにないが、エ軍が残りの年俸の何割かを負担すれば、買い手がつくかもしれません。一方の大谷は今季こそ年俸は安いものの、FAになれば市場価値は400億~500億円に高騰する。過去に大型契約で失敗を重ねているエ軍とすれば、大谷との契約を見送る必要性も出てくる。FAで流出し、移籍先からドラフト指名権を譲り受けるくらいなら、トレードで複数の有望株を獲得した方が得策との声もあるといいます。大谷を欲しがる球団は少なくないだけに、交換要員さえ折り合いがつけば、8月上旬までに商談は成立するというのですが……」(前出の関係者)

 とはいえ、かつてベーブ・ルースを宿敵ヤンキースに放出したレッドソックスは「ルースの呪い」にかかり、80年以上も世界一から遠ざかった。仮にもエ軍が現代の二刀流をトレードすれば、レ軍と同じ轍を踏みかねない。

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