ノルディック複合男子の五輪存続に安堵も束の間…IOC「卓球除外論」再燃の恐れ
昨年の東京大会では新種目の男女混合ダブルスが誕生。水谷隼・伊藤美誠ペアが中国を破って金メダルを手にした。中国国内では、「あれは金メダル独占の批判をかわすため、中国がわざと負けたんだよ」という声もあったそうだが、負け惜しみと聞き流せない現実がある。
元実業団の関係者が言う。
「卓球を国威発揚に利用している中国は、徹底した競争により最強選手をつくり出す。漏れた選手は国籍を変えて世界に散らばり代表になる。元中国人の代表が多いこともIOCはおもしろくないようです」
卓球界には、水谷が12年に告発した不正ラバーの問題も残る。ラケットのラバーに補助剤を塗ることで回転や反発力が増す「用具のドーピング」といわれるルール違反だ。中国選手は以前から補助剤を使っている疑惑があるが発見が難しい。公平性が保たれているとはいえない。
卓球も五輪の「除外」が検討される材料が少なくないのだ。