千賀滉大への影響は…“渋チン球団”マーリンズ「先発投手バーゲンセール」の波紋
ソフトバンクから海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す千賀滉大(29)の各球団との交渉が大詰めを迎えている。
メジャーでは日本時間5日、30球団のフロントや代理人が一堂に会するウインターミーティング(カリフォルニア州サンディエゴ)が開幕。千賀の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は各球団から具体的なオファーを受けるとみられる。
4日には今オフのFA市場の目玉投手の一人とされた右腕のジェイコブ・デグロム(前メッツ)がレンジャーズと合意。千賀も早期契約を目指しているとされるが、ここにきて日本人右腕の動向に影響を及ぼしかねない事態が生じている。
■サイ・ヤング賞右腕以外の先発放出へ
低予算で運営し、今オフのチーム再編を目指すマーリンズが今季のサイ・ヤング賞でエース右腕のサンディ・アルカンタラ(27=14勝9敗、防御率2.28)だけを残し、他の先発投手を放出する方針を明らかにした。
マ軍の先発はアルカンタラ以外にも、好投手が揃う。昨季のナ・リーグ新人王投票で2位だった左腕ロジャース(25=4勝11敗、防御率5.47)、5年目で初の2ケタ勝利をマークした右腕ロペス(26=10勝10敗、防御率3.75)の2人を筆頭に若手の有望株ばかりだ。ポストシーズン進出の可能性を残していた今年の夏場には他球団から実績のあるベテランとの交換でトレードの打診が殺到したという。
トレード要員とされたマ軍の投手はいずれもFA権取得前で、年俸も格安。年俸が安いうえに将来性がある投手だけに、トレード市場で争奪戦に発展、これまで千賀獲得に乗り気だったメッツ、ジャイアンツ、パドレス、カブスなどが方針転換する可能性もある。