森保監督と代表選手が手にするボーナスいくら? W杯16強終戦もドイツとスペイン破る快挙
決勝トーナメント1回戦でPK戦の末にクロアチアに敗れた日本代表は、4度目の挑戦にしてまたもベスト16の壁を突き破ることができなかった。
しかし、グループリーグ(GL)では優勝候補のドイツ、スペインを相次いで撃破。日本中のファンをアッと驚かせた森保一監督(54)や代表イレブンは一体、どれくらいのボーナスを手にするのか。
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ワールドカップの報奨金に関する規定は、日本サッカー協会(JFA)が策定した「日本代表選手ペイメント問題に対する当協会の考え」に定められている。現時点でJFAが公にしているのは、2011年に発表され、13年に修正を加えたものしかない。
今も当時の金額が据え置かれているとすると、選手に対する勝利給は1勝につき200万円、ベスト16進出で600万円のボーナスが一律に支給される。日本は今大会の成績は2勝2敗。選手はそれぞれ1000万円のボーナスを得ることになる。
加えて、日本代表選手ペイメント規定では日当を「1日1万円」としている。たとえば11月15日(現地時間)から代表へ合流した選手は、チームが解散した12月6日(同)までの22日間で計22万円が支給される計算だ。
W杯本大会出場権を獲得した際のボーナスもある。出場実績によって変動し、最高で1000万円。貢献度が高い選手には特別報酬として100万円or200万円が追加される。選手は最大2200万円の臨時ボーナスを手にすることになるのだ。
「一方で森保監督は、W杯出場権を獲得した時点で5000万円程度のボーナスが出たとの話もある。過去に代表の指揮を執ったアギーレ、ザッケローニ、ハリルホジッチは外国人監督とはいえ、5000万円が設定されていましたから。森保監督の年俸は1億5000万円。W杯での勝利ボーナスなどを含めると、この1年でざっと2億円は稼いだとみられます」(メディア関係者)
■FIFA支給の賞金は総額20億円
これらボーナスの原資は、JFAが代表関連事業で得る収益に加え、国際サッカー連盟(FIFA)から支給されるW杯賞金が充てられる。史上最高の総額約602億円に上る賞金は成績に応じて決められており、日本は出場全32カ国に支給される準備金約2億円に加え、ベスト16進出国への約17億6000万円を合わせた「計20億円」の賞金を得る。
「JFAは、日本がベスト8以上の成績を収めると仮定。22年度予算で選手へのボーナスを含めて約238億円を計上しています。そのうち、『代表関連事業費』が約60億円。26選手が1人当たり2000万円を受け取るとすると総額5億2000万円。森保監督やコーチ陣、スタッフの人件費、ボーナスを差し引いてもJFAが巨額の収入を得ることは間違いありません」(前出のメディア関係者)
最大2200万円といえば、日本代表の26人の中で最も年俸が低いとされる町野(23=湘南ベルマーレ)の1500万円を上回る。とはいえ、他の出場国のボーナス事情と比較すると「金額は中程度」(関係者)だという。