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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

サッカー日本代表選手の無尽蔵のスタミナ 野球のピッチャーに置き換えて考えてみた

公開日: 更新日:

 寝不足だ。原因は言わずもがな、カタールW杯である。日本代表の試合を中心に、テレビの前にクギ付けになっている。

 決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れ、目標だったベスト8進出を前にカタールを去ることになった日本だが、グループリーグでドイツ、スペインを逆転で破った戦いは素晴らしかった。

 サッカーは門外漢ではあるが、目を見張ったのは日本代表の攻守の切り替えの早さと、それを可能にするスタミナ。献身的にボールを追い続けるあの無尽蔵のスタミナはどこからくるのか。なんでも、0-1で迎えた後半からの逆転勝利を2度やった国は、長いW杯の歴史の中でもブラジルと西ドイツしかない偉業とか。そう聞いて、合点がいった。

 ドイツ戦もスペイン戦も、前半は何度も何度もピンチを切り抜け、守って守って最少失点に抑えた。あの試合展開が、選手に体力の限界を超えさせたのではないか。

■普段は70球でへばる投手が…

 野球でもある。序盤に迎えた大きなピンチを切り抜けた投手ほど、終わってみれば完封、完投勝利を挙げているというケースだ。

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