千賀滉大の希望は5~6年の長期契約 暇さえあれば「痛い」と休む性格は“メジャー向き”と高評価
ソフトバンクから海外FA権を行使してメジャー挑戦を目指す千賀滉大(29)といえば、故障が多い右腕として知られている。毎年のように戦列を離脱。中でも右ヒジは何度も痛めており、今年も2度、右ヒジの張りで登板を回避している。
メジャーの公認球は日本のそれと比べて若干大きく、重く、表面がサラサラして滑りやすく、ヒジへの負担が大きい。大谷をはじめ、和田や藤川、田中、松坂、前田ら、日本で結果を残した名だたる投手の多くがヒジの靱帯を痛め、田中を除いてメスを入れている。
しかも、千賀の武器はヒジを痛めやすいといわれるフォーク。メジャー球団との契約に支障がありそうなものだが、ソフトバンクの球団OBはこう言う。
「意外かもしれませんが、実はソフトバンク時代のメディカルチェックでは、肩ヒジの消耗はあまり見られなかったんですよ。千賀は昔からコーチの言うことはあまり聞かず、自分で研究し、試行錯誤するタイプ。ある時は『変化球の曲がりが悪くなっちゃいました』なんてこともありましたが……。
フォークは千賀にとって最大の武器だからこそ、負担の少ないフォームを身に付けているはずです。加えて言えば、千賀は体の変調に敏感。痛ければすぐに痛いと言う。自分勝手というわけではなく、ポストシーズンなどでは無理はいとわない。ただ、むちゃはしないタイプ。だからこそ、肩ヒジの消耗が少ないのでは」