大谷WBC“二刀流”起用&中5日ローテで故障リスク高…それでも「体調管理は自己責任」の重圧
エンゼルス・大谷翔平(28)が来季開幕前からフル稼働を強いられる。
フィル・ネビン監督は日本時間7日、ウインターミーティング(カリフォルニア州サンディエゴ)での監督会見に応じ、大谷を中5日で登板させると明言。来年3月開幕のWBCで日本代表を指揮する栗山英樹監督も同地で取材に応じ、すでに出場を表明している大谷について「(投打)両方やってほしいというのがベース。(投手では)先発、抑えの可能性を考えている」と二刀流での起用を示唆した。
普段なら最終調整に励む時期の春先から、いきなり二刀流をこなしたうえに、開幕後は中5日のローテ。日本代表でもエ軍でも投打の主軸と期待される大谷の負担がこれまで以上に増すのは必至だ。
故障リスクも高まることは大谷自身も把握しており、10月に帰国した際、「WBCで先発するのなら、60~70球ぐらい投げられるようにしないといけない。先発じゃないなら(調整を)早めなくていい」と負担を考慮して救援での登板をほのめかしていた。
地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」でエンゼルスの番記者を務めるジェフ・フレッチャー氏によれば、「エンゼルスは(調整や体調管理について)大谷自身の判断を尊重している」という。チーフトレーナーの権限が強く、球団が選手の体調を管理するメジャーでは異例のことだ。
ミナシアンGMは大谷のWBC出場に関して「彼にすべてを任せている。(起用法は)何の制限もない」と信頼を口にしているが、裏を返せば結果が出なかった時の責任はすべて大谷自身が負うということだ。
来季の大谷にはセルフコントロールの重圧が重くのしかかる。