パリ五輪で最終日を飾る女子マラソンは史上最も過酷なレース確定…起伏が多い超難コース
20年ぶりのメダルはあるか。
世界陸連は9日、2024年パリ五輪(7月26日開幕)のタイムテーブルを発表した。花形種目の男子100メートル決勝は8月4日午後9時50分(日本時間5日午前4時50分)。女子マラソンは五輪史上初めて男子の翌日となる閉幕日(11日午前8時=同午後3時)に行われる。
史上初といえば、パリ五輪のマラソンコースはかつてないほど過酷だ。昨年10月に発表されたコースはパリ市庁舎をスタートし、オペラ座、バンドーム広場、ルーブル美術館の前を通って、セーヌ川を左手に見ながら23キロ地点のベルサイユ宮殿で折り返す。
後半は再びセーヌ川に沿ってパリの中心部に向かい、エッフェル塔の前などを通りナポレオンが眠るゴールのアンバリッドへ向かう。
高低差は156メートル。それだけでも難コースだが、選手を苦しめるのは15キロからのアップダウンの繰り返しだ。15キロから20キロ過ぎまで上り坂があり、その後は27キロ過ぎまで下り坂。28キロ過ぎから29キロまでは急勾配の上り坂となり、そこから32キロ過ぎまでは長い下り坂が続く。